材料送り・成形加工

カッピングシステム

カッピングプレス

送り出されたアルミの板材をプレス機で打ち抜き、絞り加工して(Drawing)、カップ形状にします。

三共製作所で長年に渡り培ってきた、高精度高速プレス送り装置(フィーダー)を活かした装置です。
アルミ缶の製造は、ロール状に巻き取られた薄いアルミのシートを加工するところから始まります。ロールの重量はおよそ10t、シート幅は1,700mmにもなりますが、その厚みは0.3mmにも満たない非常に薄いものです。アンコイラーはロール状の薄いコイル材シートを巻き戻しながら、フィーダーと同調して正確にプレスの加工ステージに供給します。ブランキング・ドローイングプレスでは、1回の工程でシート状のアルミを円形状に打ち抜き、更にカップ形状の容器を成形する深絞り加工を行います。
私たちはこのプレス装置の金型も設計・製作し、更に最適な容器の設計もご提案しております。
このブランキング・ドローイングプレスシステムは、今後市場の急速な拡大が見込まれる電動車両や産業用ロボット向けの中・小型二次電池のケースへの展開も期待されております。

生産能力~250spm
コイル幅1000~1800mm
ブランク径80~120mm
カップ高さ50~80mm
プレス能力150ton
ダイセット
ダイセット

ボディフォーミング

ボディフォーミング

側壁部を数段階のしごき加工(Ironing)で引き伸ばして缶胴を成形します。

ブランキング・ドローイングプレスによるカップ容器を、更に外径を小さくするためのドローイング(再絞り加工)と複数のアイオニング(しごき加工)の組み合わせで、側面に継ぎ目のない薄壁で背の高い円筒形状に成形します。アルミ缶の壁部の厚みは僅か0.1mm、許容される肉厚のバラつきは数ミクロンに抑えなければなりません。雄型となる円筒状の金型(パンチ)は、550mmもの距離を最速で毎分400往復。この高速で高精度に直進性を保つパンチの往復駆動機構と、カップ容器を最適なタイミングで同期させる必要があります。これらは三共製作所で培われた、モーションコントロール技術が活かされています。本装置についても、大型の電動車両やエネルギー貯蔵システム向けの、外径が大きく背の高い円筒状二次電池ケースへの応用も視野に入れています。

生産能力~400個/min
パンチストローク550~800mm
缶胴径50~70mm
缶高さ60~240mm
ハイポサイクロイド駆動
ハイポサイクロイド駆動